よく、「2、3年で一人前のSEに育てます」とか、「3年でプロジェクトリーダ!」とかを謳っている求人広告を見かけますが、はっきり言ってそれは嘘です。ITプロフェッショナルへの道のりはそんなに甘くはありません。厳しい言い方ですが、2、3年だったら、ITプロフェッショナルのスタートラインにやっと立った程度です。

また、転職市場の広告において「3年の経験を積んで更なるステージにステップアップしよう!」とか「3年の経験をアピールして年収を1.5倍にしよう」とかの言葉が躍っていますが、それもほとんどありえません。仕事というものはそんなに甘いものではありませんし、仕事の結果は簡単には出ません。2、3年で結果を出せたり、2、3年で卒業できる仕事なんて、言葉は悪いですが、大した仕事じゃないと思いませんか?あなたは入って2、3日の板前さんが握るおすし屋さんで食べようと思いますか?

しかし、3年間で修得できるスキルにはたくさんのものがあります。また、これから数十年続けていくであろう仕事の土台をしっかりと築くことも大切です。そのためにも、まず、3年間はビジネスパーソンとして、ITプロフェッショナルとしての基礎づくりです。質の高いビジネスパーソンになるための知識とスキルの修得。ITプロフェッショナルとしてのしっかりとしたものの考え方と仕事に対する姿勢。ITプロフェッショナルとして必要な基礎的な知識とスキルの修得。まずは足腰の強いしっかりとした土台を築くことが必要です。

3年間のあなたのやる気と努力、そして会社のバックアップやサポート。これらによって3年後には、同じ業界のどの同級生にも負けない、ビジネスパーソンとして、ITプロフェッショナルとしての基礎となる知識とスキルを身に付けたあなたが必ずいるはずです。 そして、そこからがITプロフェッショナルとしての本当のスタートです。

ヒューマンスキル

  • 自分自身の効果的な時間管理ができる。
  • 7つの習慣を実践している。
  • 中堅社員としてのあるべき姿を知っている。
  • 面倒を見る後輩がいる。
  • 下級者育成の難しさがわかりはじめた。

ビジネススキル

  • 企業理念の大切さを知っている。
  • 企業の社会的責任(CSR)/コンプライアンスのなんたるかが身に付いている。
  • 情報モラルが極めて高い。
  • サービスとはなんたるかを知っている。
  • ビジネスマナーが身に付いている。
  • きちんとしたビジネス文書を書ける。
  • ロジカルシンキングができる。
  • プレゼンテーションのノウハウを知っている。

仕事

  • 品質管理の基礎知識がある。
  • 品質に対して高いこだわりがある。
  • 進捗管理/プロジェクト管理の基本が身に付いている。
  • 正しいテスト技法に基づいたテストをできる。
  • 仕事のスピードが新人時代の倍のスピードになっている。
  • 簡単な資格はほとんど持っている。
  • 上流工程の難しさを知っている。
  • 他の会社から是非うちにこないかと誘われる。