I&Lの強さのひみつ 04
品質への徹底したこだわり
創業以来変わらない優先順位
「品質>納期>コスト」
I&Lソフトウェアは、「品質最優先」の姿勢を貫いてきた会社です。
お客様に納めるものの品質の高さにこだわってきたからこそ、規模にまさる大手や価格にまさる新興国などとの競争にも負けない、堅固な今日があります。創業当初から掲げてきた「品質>納期>コスト」の優先順位は、われわれにとって単なる掛け声ではありません。
限りある時間、予算と折り合いをつけながら、どうやって品質を高めていくか。
この二律背反する課題をクリアしていくために、当社では、品質に対する明確な指標とルールを設定し、それに基づきPDCAを継続的に回し続けています。

品質に対する明確な「指針」を設定して周知徹底
「品質へのこだわり」の浸透定着を図る
「プロジェクト管理規程」は、すべての開発現場で厳守されるべき義務規程です。最低限の品質を保つための業務手順などについて具体的に定めています。
たとえば、プロジェクトに着手する前には、担当営業も含めた関係者全員で「開始ミーティング」を実施してプロジェクトの目的と目標を共有する。終了時には「完了ミーティング」を経て「完了報告書」を取りまとめ、品質管理部の考査を受けること――といった具合です。
「ソフトウェア開発標準」というのもあって、こちらは各プロジェクトの事情に応じた現場裁量がきく推奨標準です。「標準に基づいて提出する報告書の書式は、各プロジェクトの裁量で定めることができる」といった調子で、運用自体は柔軟です。
これら指針の運用に際しては、階層別の社員研修も実施しています。新入社員研修はもちろんのこと、入社2年目のフォローアップ研修、そして、昇級者への研修でも重要テーマとして取り上げて周知徹底。開発現場での日常的な指導とも相まって、品質へのこだわりは、全社員に浸透・定着しています。
お客様満足度調査結果
プログラム/作業 プログラムや作業の品質に問題はありませんか?
品質管理 適切な品質管理を行えていますか?
「品質へのこだわり」は決してブラさない
かといって、変化に対応できない硬直化はNG
品質に対する明確な指針を示しているからこそ最低限の品質を保つことができるわけです。新技術の登場や社会の状況変化にあっても、「品質へのこだわり」は、決してブレてはならないものです。かといって、変化に対応できず硬直化することはNGです。
ルールは世の中の変化に応じて、たえず見直しをかけていく必要があります。I&Lソフトウェアでは、規程・標準が現実に合わなくなったら、精査の上、改定しています。
100人規模の技術者集団にすぎないI&Lソフトウェアが、あえてコストをかけて、品質管理部という後方支援部門を設置している理由は、指針の確実な運用を促すためと、現場から上がってくる見直しの要点を、取りこぼすことなく押さえるためです。

品質向上に寄与した事例を共有する
毎月発行の「メールマガジン」
I&Lソフトウェアでは、情報・知識の共有ツールとして、いくつかの社内メールマガジンを発行しています。品質管理部でも月1回のメルマガを配信しています。
このメルマガでは、品質向上やセキュリティ対策に役立つノウハウ、各プロジェクトから報告された「品質向上事例」などをタイムリーに紹介。
こうした地道な情報収集/情報発信も、「品質へのこだわり」を定着させる活動のひとつです。
ISO準拠の国際規格
「ISMS認証」の運営事務局として
品質管理部のミッションには、品質へのこだわりを全社的に浸透・定着させるほかに、もうひとつ重要なミッションがあります。
それは、情報セキュリティ対策の国際規格ISO27001に準拠した「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の事務局としての活動です。
お客様の大切な情報を預かる立場として、I&Lソフトウェアは、ISMSが定める規則を厳格に遵守。「パスワードの有効期限切れ」、「メールの誤送信」、「机の上に手帳を置いたまま帰宅」といった「情報セキュリティインシデント」にも目を光らせています。
こうしたことの啓蒙や注意喚起もまた「品質へのこだわり」。
「お客様にとっての真のパートナー」であり続けるために……。

1974年生まれ。千葉工業大学工学部工業経営学科卒。
1998年に当社に入社。顧客管理システム、ユーザー管理システム、
提案書作成システム、契約管理システムなどの開発・保守に携わること20余年。
2020年より“品質管理部”に異動。現在に至る。