Employee interview

I&L QUALITYをつくる人02

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ソフトウェア開発部 ITエンジニア I.D

配属された初日から、
まるで“会社の代表”のようだった。

大学をやめた、資格を取った
IT業界への早道と思った

大学をやめた、資格を取った IT業界への早道と思った

 大学から足が遠のいた理由は、実は自分でもよくわからない。

 教養課程の2年間は何とか通えたのだが、3年生になると、じょじょに気が乗らなくなった。情報システム工学を選んだのは、もちろんコンピュータが好きだったからだ。好きなことが勉強できるのに学校に行けなくなったというのだから、つまり学校との相性がよくなかったのだろう。

 休学している間にも、コンピュータへの興味はさらに進んだ。あり余る時間を使って独習し、「基本情報技術者」資格を取った。この国家資格は、プログラマからシステムエンジニアへの“登竜門”的な資格とされているが、合格率20%程度。「このままじゃ親に申し訳ないから」という消極的な理由だけでは、なかなか合格できるものではない。

「退学してIT業界に就職すると決めたので、少しでも有利になればと思って、この試験勉強だけは、がむしゃらでした」

 それでも、就職を果たすまでには、それなりの時間がかかった。

 I.D.がI&Lソフトウェアに入社したのは、正式に大学をやめて1年後のこと。

進学したことが無駄にならない、
「専門卒扱い」が嬉しかった

進学したことが無駄にならない、「専門卒扱い」が嬉しかった

 I.D.がI&Lソフトウェアのどこに惹かれたのかといえば、まずはこの点。

「大学中退者を専門学校卒と同格に処遇する」

 I&Lソフトウェアは高卒以上で募集しているが、能力主義だから“学歴そのもの”には重きを置いていない。ただし、実務未経験者については学歴で初任給に差を設けている。キャリアがスタートするときだけは、他に能力を測るすべがないので、学歴という“入社前に発揮した能力の証”によって一律的な処遇をしているわけだ。卒業した能力だけでなく入学した能力も評価されて然りだから、高卒者より大学中退者を一段上に置いた。だが、あくまで初任給だけのこと。入社から1年経って昇給査定を受けたら、高卒者の処遇が大卒の同期をしのぐという状況も充分ありうる。

「……大学でもそれなりには勉強したわけだから、その何年かの時間が、まったくの無駄にはならない……嬉しい扱いだと思いました」

 とはいえ、専門卒は最年少なら20歳。対してI.D.は入社時24歳。4つ下の者と同じ初任給。22歳で大学を出た者より安い。それで納得できたのか?

「……そんなの許容範囲です。仕事で頑張って給料上げてもらえばいいだけのこと。一緒に入った誰より早く上がってやると思いました」

社会人として欠かせない
ヒューマンスキルを学んだ研修

 C言語による技術研修は3ヶ月かからずにクリアして、Java研修まで進んだ。入社前に取得した基本情報技術者資格は、ダテじゃなかったということだろう。

「……と言いたいところですが、楽勝と思ったのは最初だけ。プログラミングの実践となると、参考書で覚えた知識じゃ役に立たない。知っていたことの範囲を超えたあたりでボロが出ました」

 I.D.の場合、技術の習得以上にキツかったのが、“人との接し方”だった。

「アルバイトに行く以外は、半分引きこもりみたいな生活を送っていたものだから、コミュニケーション能力がすっかり落ちてしまっていて、研修中、わからないことがあっても、うまく質問できない。

 あと課題だったのは、時間配分。バイトは時間が来たらタイムカード押して終わりだったけど、研修中とはいえ与えられた演習問題を期限までに終えるためには、自分できちんとタイムマネジメントできないといけない。

 技術的なこと以上に、社会人として当たり前の振る舞い――ヒューマンスキルを、とことん鍛えてもらった3ヶ月でした」

いきなり独り立ち。
“アジャイル開発”の現場で

 研修で鍛えられたヒューマンスキルが、配属後ただちに試されることになった。配属先はオンラインゲーム開発・運用のプロジェクト。異なる役割を担う関係者全員が常にひとつの場所にいて、お互いに顔を見ながら各々の作業を進め、チェックも修正もその場で行う、いわゆる“アジャイル開発”の現場だった。

 研修中から“ゲームやりたいオーラ”をそれとなく出してきたので、希望が叶ったことになる。が、現実の仕事は、イメージしていたのとは違っていた。

「そのときまで、上司の指示で作業するのが仕事……と思っていたんですけど、配属初日からメーカー側の人たち、つまりお客様の中に混ざってました」

 相手はI.D.をエンジニアだと思っているから、ああしてほしい、こうしてほしい、技術者としての意見が聞きたい――と求めるわけだ。困ったと思って上司の姿を目で追ったら、この人はこの人でお客様に揉まれて丁々発止とやっていた。

「いちいち指示をくれとは、とても言えない感じだったから、腹をくくって、できることから片付けていくしかなかった。日々こんな調子で。

 知らない人たちの間に入って、『私がI&Lソフトウェアです』みたいな顔をしていなければならないわけです。作業をこなすだけじゃなくて、お客様と話をしながら、『そのアイデアを形にするなら、工数があがってしまうのでお金がかかるのですが』なんて調子でセールスもして……。1級上のサブリーダの仕事を、1年目からやっていたようなもの」

 少し前まで、引きこもりも同然だったのに。

 もっとお堅い案件の現場なら、こうじゃなかっただろうとI.D.も思っている。

「この上司は『すまんなあ、ちっとも面倒見てやれなくて』なんて言っていましたが、私がこのプロジェクトに配属されることになった背景には、実はこの上司の根回しがあったようです。ゲームのプロデューサーと一杯やっていた席で『若いヤツがほしいねえ』という話が出て、『最近、打ってつけのヤツが入社しまして……』と売り込みをかけたらしい」

 顧客とのコミュニケーションに長けた上司の薫陶を受けて、I.D.は昇給どころか、昇進も狙える位置に駆け上がった。

「現場で求められたことを、ただバタバタとやっていただけで、実力が身についた自覚なんて、まるでないんですけどね」

 本当の能力とは、そんなものだ。

 卒業証書や資格証明をもらうのとは、わけが違う。

I.D

埼玉大学工学部情報システム工学科休学、後に中退。
休学中からホームセンターでのアルバイトをやりながら、IT業界での就職をめざして、基本情報技術者の資格を独学で取得。大学中退から約1年後の2016年2月にI&Lソフトウェアに入社。
研修後、外資系ゲーム会社のオンラインゲームの開発・運用に従事。

いきなり独り立ち。“アジャイル開発”の現場で

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